美少女万華鏡 罪と罰の少女クリアしたので感想

◆美少女万華鏡 罪と罰の少女 感想◆

美少女万華鏡シリーズ4作目のこれ、順番にやってなくてほんとシリーズファンには申し訳ない…と思いつつ。
順番にやってない理由は、1作目の呪われし伝説の少女がすごい良かったから他のもやろうと思って、パケでピンと来たの買ったら4番目だったってオチなんだけども。

とにもかくにも、これで3000円でいいのか?と思うくらいのコストパフォーマンスの良さに驚く。
八宝備仁さんの儚くて美麗な絵、ダークな世界観を邪魔しないピアノ曲のサントラ、そして丁寧に書かれた狂気と狂愛のシナリオ。

そんでもってしっかりエロたくさん!!!

キャラクター達の考えや行動理念などがしっかりわかるように、でも長くならないように上手くまとめられたシナリオで
自然にエロを入れつつ日常を描いていて本当にすべてがいい塩梅。
双子の禁断の関係とか背徳感が好きな人とか、メリーバッドエンドが好きな人にはすごく刺さるんじゃないかなと思う。

抜きに寄ってるゲームってわりとシナリオは添え物、って感じでとにかくエロシーンたくさん、抜きどころたくさん、あとはオマケ。
みたいなノリが多いけど、これは抜かせつつ、世界観に引き込ませる魅力がすごい。
エロはもちろん、シナリオもしっかりしたものが読みたいという場合は真っ先にこのシリーズ勧めるくらいには良い。


…ここまで無難にネタバレに配慮した感想なんだけど、買おうかなって思ってる人はこの作品に関してはネタバレ見ないでプレイしたほうがいいよって言っとく。
そう来るのかー!という衝撃とすべての答え合わせを見た時の恐怖を味わえないのは勿体無いと思うので…


そんなわけで、久々に感想語りたくなった作品に出会ったので追記にてシナリオについて、ネタバレ配慮なしの感想。
めっちゃ長いです。


>>>以下、追記

実は最初パケだけ見てた時は夕莉と夕摩は双子の女の子だと思ってた…w
だからプレイし始めたときに僕は~って言っててびっくりしたし、余計にじゃああのパケ絵は何…?って混乱がすごかった。
まあそれは置いといて…

最初のほうで夕摩はまともっぽそうに見えるのにどうして精神病院に…?って思ったんですけど、これあとから思い返すと絶妙に話逸らされてるんですよね…
逸らされてるというか、他に気になる話題を提供することでさっきまで気になってたことを忘れさせるというか…
この夕摩という主人公が何かとんでもない闇を抱えているのは間違いない、でもそれが何なのかまではわからない。(わからないようにしてる)

そんな感じで初めは夕摩は何か危ない人だ、と思いながら進めてると夕摩以上に危なく見える人間が次々に出てくるわけですよ。
双子の姉の夕莉を筆頭に、学園の先生や同級生…
特に序盤は学園の保健医がまー怖いのなんのって…絶対こいつ手出してくるだろうな、って思ってたから案の定そういう展開になってお約束すぎてちょっと笑った。
夕摩くんには申し訳ないけど、お色気満載のお姉さん先生にいたずらされて身体は反応しちゃうところのイベントシーン、あんまりにも夕摩の先生に対する嫌悪感が凄すぎてここまでボロクソ言うの見たことなかったから笑顔でスクショ撮った。すまない。
無題13

いやどうやら何か過去にトラウマがあって、それが思い起こされるようで余計に嫌がってるのを見るのは辛かったんだけどね…
このときにちらっとだけそのトラウマ?が何か見えるんですが、幼少期の夕莉に何かされたのかなと思ってました。
後になって考えてみれば夕莉は夕摩が本気で嫌がることとか、トラウマになるようなことはしない子だからありえないんですけどね。
で、男なのに女装して女学園に通ってることがバレてしまい、今後ずっと先生のための棒として命令を聞かないといけなくなりそうになったのを夕莉が救うところ。
夕摩のためにここまでやるのか、と思ったしそうまでして夕摩を守る理由って本当に好きだからだけなのか?とも疑問でした。

本当に夕莉を疑ってごめん、って感じなんだけど最初どうしても夕莉が夕摩に好きって言ってたのは何か裏があったり、そういうことで利用価値があるからなのかとか思ってました。
これに関しても進めていけばただただ夕摩のことが大事で大好きだったからというのがわかるので…(いらないところで疑うのやめたいなと思いました…)
夕莉の夕摩に対する愛情は本物だし、同じように夕摩の夕莉に対する愛情も本物だけど、どちらも相手を好きすぎて狂ってると思い始めたのが中盤過ぎ辺りからかな。

最初にクリアしたルートが仮初めの真実エンド(と勝手に呼んでる)だったんですけど、覡家のかなり歪な家庭環境を見せつつそれによって歪んでしまった双子も見せてるのでぶっちゃけ言うほど不自然なエンドじゃなかったんですよね。
まあ結局夕摩のトラウマってなんだったの?姉なの?母親なの?別の人なの?って部分は残ってたんだけど、自分的にはそれ以外はそこまで違和感がなかった。
ただやけにあっさり終わったな…業が深い題材なのに一応幸せになってるな……とは思ったけど。


仮にもびまんシリーズ1作目やってるんだからもう少し疑えばよかったんですよね。
まさか、こんなせっかく美味しい闇深い題材使っておいてあっさり終わるはずなんかなかったんですよ。

少し日を置いて残りのCG回収兼ねて他ルートやり始めて気付いたんですが、もしかして自分がクリアしたルートって真エンドじゃないんじゃないのか…?という違和感。
この手のゲームの選択肢分岐点ってわりとわかりやすいので、見てないとこだけ見る既読スキップで進めてるんですけど見てない方の選択肢を選ぶ毎にモヤモヤが増えるんですよね。
もしかして自分が見たルートって夕莉の本当の狙いとか想いを見れてなかったんじゃないか?とか
夕摩ってそもそも精神病院に入院させられてたけど、どうしてそんなことになったのか明確に教えてもらってなくない?とか
ようやく一番最初の伏線を考え始めるんですよ…うっかり忘れてたわ…

途中途中で夕摩が精神的に病んでる場面とか、破壊衝動?って言うんですかね、好きなものほど壊したいみたいなやつ。ああいうのが浮き彫りになってくるので入院してた理由ってそういうことなのかなと勝手に納得しちゃってたんですよ。
この辺もまた上手くて、こちらに納得させるだけの材料は渡されてるので勝手に消化できちゃう。
だからこそ最初に見たエンドにそこまで違和感がなかったんですよね。

後から見たエンドは、
・夕莉を裏切って快楽に溺れる、先生と同級生との3Pエンド(いわゆるバッドエンド?)
・破壊衝動が抑えられなくなって、いちかに手を出した上に夕莉を殺してしまうエンド(夕莉視点の話が色々見れる)

そして真エンドと思われる、
・全ての謎が明かされ夕摩という人間の恐ろしさを目の当たりにするエンド

この3つを順番に見ていって、特に2つ目の夕莉を殺してしまうエンドを見てから絶対最初に見たのは真エンドじゃないと気付きました。遅すぎる気付きなんだけど!!
特に攻略とか見ないでやったからわからないんだけど、真エンドって真以外全部見た後じゃないと出てこないとかなんですかね?
いきなりこれ見ちゃうと恐怖が半減するというか感じ方が変わってくる気がするんですよね。

とりま夕莉を殺してしまうエンドで、夕莉が夕摩に対してどう思ってたのかとか過去に何があったのか、何をしてしまったのかがわかるじゃないですか。
ここでようやく夕摩のトラウマ映像で一瞬映るあれが母親というのが判明して、あからさまに夕莉と夕摩が離されていたり母親が夕摩に対して異常な愛を向けていたこともわかって…って結構大事な部分が見れるルートで収穫がでかかったですね。
まあ夕莉自体も夕摩に対して兄弟以上の感情を幼少期から持ってたり、ずっと母親のことを憎んで恨んでいたこともわかるし…
何より母親が死んだ理由がね、自殺って聞かされてたけど夕莉がけしかけたんかい!!っていやまあ今までの言動見てたらもしかして…とは思ったけどさ…って感じで。
夕摩は幼少期に母親から受けた性的虐待で精神を病んでしまっていたし、唯一の楽しみだった(ように見える)好きなものの収集も夕莉に邪魔されるしで自分を形作るものがかなり薄いみたいなんですよね。
(まあ夕摩の収集って=破壊衝動の矛先でもあったのでそれが果たして正常なものかと言われるとアレなんですけど…)
んで、このルートでは夕摩はいちかが(破壊衝動の矛先として)好きなルートなので、夕莉がいちかを引き離そうとしていることにいい加減嫌気が差してしまうわけですね。
しかもそのときの夕莉の顔と母親の顔がダブってしまうっていう。まあ…親子だから似てるのは当たり前だし、行動としても似てる部分があったから夕摩がそう思ってしまうのは仕方ないかなとも思います。

自分の中で夕莉は、確かに危うい子で夕摩のためならどんなことでもやってのける子という認識ではあるけど、決して感情がない冷たい人間ではなくて誰よりも人間らしいし倫理観もごくごく一般的な子なんじゃないかなと。
犯罪を犯すかと言われるとうーん…という感じ。それしか方法がなくて追い詰められてしまった場合はそうしてしまうかもしれないけど、できる限り違う方法を探して自分が我慢すれば済む話だったらそこまでして犯罪は犯さないんじゃないかと思いました。

まあこの自分の思う夕莉が間違ってなかったのはこの後に見た真エンドでわかるんですけどね。


さて衝撃的な裏側が明かされる真エンドについて。

このゲームプレイした人で夕摩がこういう人間だって気付いた人ってどれくらいいるんですかね。
確かに最初から危うい性格をしていることは示唆されてました。
合間にも、残虐性が垣間見えたり、おどおどしてはいるものの根本的に頭は悪くなさそうだったり計画性があるということは提示されてます。
よくよく考えてみれば秘書とは密にやり取りしているにも関わらず、その主人である叔父さんとのやり取りが墓参り以外で見れないことも確かに不自然です。

でもまさか、そこまでの伏線を回収してくるとは思ってなかった。

夕莉が殺されるエンドについて、見た当初は夕摩が夕莉のことを殺したと言い切るのは微妙だな、と思ってました。
一種の事故のような形ですし…手を下したのは確かに夕摩ですし本人も自分が殺ったとまでモノローグで言ってますけど。
でもあれは不可抗力のようなものであると思えるんですよね。真エンド見る前までは。
見てしまった後、あれは全て夕摩の仕組んだ計画だったのでは、と思いました。
いちかに手を出した時も、指定した場所に自分がいなかったから必ず夕莉は自分を探しに来る。それがわかっていたから部室で事に及んだ。
逃げれば追いかけてくるのもわかっていたから、わざと夕莉が追いつける速度で走り、駅まで逃げた。
そうしてホームで追いついてくれれば完璧。あとは電車が来るタイミングを見計らって突き落とせばいいだけ。
夕莉の呪縛から逃げたいと思った夕摩がそういうふうに考えていてもおかしくないんじゃないかなと思いました。
まあこれに関しては行き過ぎた妄想かもしれないですけど。でももしそうだとしたら、すごく怖いなと。

真エンドでは、実は母親は夕莉にけしかけられて自殺したわけではなく、いえ、確かに自殺しようとしてはいたものの未遂で終わっていたことが判明します。
助けを求められた夕摩自身がその手で実の母親を手にかけているシーンは末恐ろしかったです…
絵はもちろんなんですが状況が…まだ幼いのに何の感情もなく殺せてしまう夕摩の精神は一体どうなってるんだろうか。
というか、まともな精神じゃいられなかったんでしょうね。まともだったらとっくに壊れていた。
生きるためには壊れるしかなかったような環境ですし…壊れるしかないし、壊すしかなかった。

母親は自分を見てるようで見ていない、父親はそんな母親への鬱憤晴らしかのように自分へ冷たく当たる…
唯一信頼のおける姉は母親のせいでなかなか一緒にいられない。
そんな状況で他人を信用できなくなるのはまあ当たり前というか。肉親ですら信じられないような状況で生きてきて、信じろというのが無理な話ですね。

なんで夕莉だけは信頼してたんだろう、って考えたんですが一番近くて一番遠い存在だから惹かれた?んですかね…
誰よりも近くにいるけど、普通であれば絶対に一緒になることはない一番遠い存在。
それに同じ環境で育っているのに自分とは違い、人らしい部分を失うことなくまっすぐ生きてるからとか。
何にせよ夕摩が夕莉に惹かれて、同じように夕莉も惹かれていた。

夕摩は全てわかった上で夕莉を手に入れるために何年も緻密な計画を立てていた。
邪魔な人間も環境も排除して、且つ自分がやったとバレないようにゆっくり少しずつ夕莉を追い詰めて。
しかも夕莉を追い詰めて、夕莉本人は自分がやったものだと思い込ませた上で実際は全て自分がトドメを刺してるってところがもうあまりに凄すぎてね…
なんだろう…あくまで自分の元から離れないでもらうために多少過激なことはしてもらうけど、夕莉を本当の意味で犯罪者にするつもりは全くないんでしょうね。
まあこれ夕摩が言わなかったら全部夕莉が犯人ってことになるんだけど。叔父さん殺し以外は。

全て夕莉を手に入れるための計画だった、ってことがバラされてまさかと思ったけど叔父さんの手紙も偽装してたのは流石に怖かった。それくらいやる人間だとは思うけど…
夕莉は夕摩の手の上で踊らされていたんだなぁと思うとほんと怖いですよね。
自分がこうしたら夕莉はこう動く、っての全部わかってて計画してるわけでしょ?
だからこそ入院中に叔父さんと養子縁組して、叔父さんを味方につけつつ実際はその秘書を味方にするために近づいてたんだし。
まあ秘書を味方にすれば叔父さんを操るとも同義だもんな…

終盤明らかに父親がおかしくなっていくのとか、自然な流れすぎて気づかないってw
確かに部屋に1人、夕方に学校から夕莉が帰ってくるまで最低でも6時間くらいは好き勝手できるって考えるとかなり自由に動けるんだよな…
「日課」で誤魔化されていた件も綺麗に回収していく様はお見事としか言えませんでした。


エンディングに関しても、手放しの幸せとはお世辞にも言えないし裏側を知ってしまってから見るあの生活は、果たして本当に幸せなんだろうか…と思わないこともないんですが
とうの昔に狂ってしまった夕摩と、そんな夕摩に知らずのうちに狂わされて、居心地が良い鳥籠に囚われていると気付くことがなさそうな夕莉なら多分幸せなんだろうな…

母親的には自分が兄弟にそういう想いを抱いてしまったから、その連鎖を断ち切りたかったのかもしれないけど(夕莉と夕摩が近すぎて自分の二の舞になりそうだと思ってた)結局こうなってしまったし、その二人の子供も何の因果かまた双子で…
法的には間違っているけど、人としては夕莉と夕摩が正しい選択をしたとも、間違った選択をしたとも言えないと思う。
ただ間違いなくその二人の血を継いだ子たちがいて、そういった星の廻りできっと繰り返すことになるんだろうな…って感じではありましたね。
…正直、あの二人の子供がいつか鳥籠に気付いて歴史が繰り返されるんじゃない?とは思ってるよ。
白に黒を1滴でも混ぜてしまうともう二度と白に戻ることはないように、一度犯した罪が薄れることはあってもなくなることはないみたいな。


まさか抜き系エロゲでここまで深く考えさせられるとは思ってなかったので、プレイして本当によかったなと思う作品でした。
長々とここまで読んでくれた人がもしいたら、お疲れ様でした。ありがとうございます。

上手く言いたいことが伝わってるかは微妙ですが、少しでも伝わっていれば幸い。

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2019-07-12 : 感想:PC(男性向け) : コメント : 0 : トラックバック : 0
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プロフィール

こけもも

Author:こけもも
・ただのゲーム廃人の記録用ブログ
・たまに感想とか
・基本はアクションとかRPGばっかり

近況:厨二ゲーム捜索中。いいのがあったら教えて。

ゲームメモとか色々


◆プレイ中
・封緘のグラセスタ

◆購入予定 / ★=確定
・美少女万華鏡 -理と迷宮の少女- ★
・天冥のコンキスタ ★
・英雄伝説 創の軌跡 ★
・ドーナドーナ

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